その他の検査

肥大型心筋症の診断・治療においてはあまり一般的ではありませんが、行われる可能性のある検査について説明します。

血液検査

おなじみの血液の成分を調べる検査です。
血液の中のどの成分を調べるかによって、何が分かるか異なります。
そのため、一言で血液検査と言っても動物病院ごとに内容も料金も違ってきます。
調べる項目に比例して、全身の様々な事が分かる大切な検査です。

ですが、肥大型心筋症の診断に限って言えばあまり血液検査は役に立ちません。

ただ、実際には頻繁に血液検査は行われています。
その理由としては以下が挙げられます。

  • 心臓以外にも病気がないか見ておく事が大事だから
    肥大型心筋症は年寄りに多い病気なので、他の病気も出てきている事は少なくありません。
  • 心臓病の時に影響を受けやすい腎臓や肝臓などの臓器の状態がよく分かるから
    例えば腎臓の状態を知る指標にBUN、Creという項目があります。
    これは薬の種類・量を決定するのに必要な情報です。

尿検査

尿の成分を調べる検査です。
腎臓や膀胱などの尿を出すための臓器の状態や、全身の状態を判定できます。

この検査では心臓の状態はあまり分かりません。
血液検査のところと同じく、腎臓の状態を把握するために行われたりします。

血液凝固検査

血の固まりやすさを調べる検査で、血液検査の一種です。
簡易なものから専門の機械を必要とするものまでいくつか種類があります。

血液は固まりすぎれば血栓になってしまうし、固まらなければ出血が止まらなくなります。
ちょうど良い状態に保っておく事が大切です。
そのため血栓の予防・治療中の子には重要な情報を与えてくれる検査です。



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