どれくらい生きるのか

「ウチの子は、あとどれ位生きるのか?」

これは病気が発覚した時点で誰もが抱く疑問です。

しかし、その後の経緯は個体差が非常に大きく、「その子による」としか言いようがありません。

「まだ大丈夫」と思った子が早く亡くなり、「かなり厳しい」と思った子が長生きするなんてことはザラにあります。

さらに言うと、

  • 病気が見つかる時期がバラバラ
  • 病気が見つかってからの生存期間の報告も条件によるばらつきが大きい
  • 僕の診療経験においても同じ印象

です。

心臓病の程度が軽いのか、重いのかの判断はしっかりと検査をすれば可能です。
獣医さんにきちんと診てもらった後、「病気の程度はどれくらいか」と相談してみるのも良いかもしれません。

ただ、ここで強調しておきたいのは

「後どれだけ生きるのか?」にだけ集中してしまわないで下さい

という事です。

厳密な事を言えば、残りの寿命は神様にしか分かりません。

そして、愛猫の残り時間を気にしているたった今も、一緒に過ごせる貴重な時間は流れていきます。

後で後悔しないためにも、「今の暮らしを楽しく過ごす」という観点も忘れないで下さいね。

ちなみに余談ですが、飼い主さんの精神が安定している家庭の猫はなんだか病気の進行がゆっくりだったり、長生きしているような印象があります。


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