メンタルケア

心の問題も大事です。

精神的なストレスは、心臓だけでなく体調全てに影響を与えます。

あなたが、

  • 嬉しいことがあってウキウキしている時
  • 嫌なことがあって落ち込んでいる時

どちらが体調が良くなりそうですか?
というのを考えてもらえれば理解してもらえると思います。

また、たとえ身体が丈夫でも、精神的ストレスたっぷりだったら猫は全然幸せではありませんよね。

猫のストレスはどこからくるのか?

ストレスが大きい子は見て分かる場合があります。
表情がゆがんできます。
逆に精神的に健康な子の表情はとても明るいです。

でも、もともとマイナス思考で落ち込んでいる猫というのを僕は見たことがありません。
多くの場合は、飼い主から受けるストレスです。

愛猫の精神的ストレスを減らしたいのであれば、まずあなたのメンタルケアをする必要があります
あなたが暗いオーラを愛猫に送り続けていては、愛猫も明るくなりにくいのです。

とは言え、
愛猫が病気になって辛くない人はいないと思います。
嫌な言葉や、イメージもたくさん浮かんでくると思います。

でも愛猫には、明るく、優しく接してあげて下さい。
検査結果を気にするよりは、我が子の表情を気にしてあげてください。
どのごはんが一番かと右往左往するよりは、我が子をなでてあげる時間を作ってください。

  • 「大丈夫かな」よりは「大丈夫だよ」
  • 「かわいそう」よりは「お利口だね」
  • 「死なないで」よりは「大好きだよ」

という言葉をかけてあげてください。

証明は出来ませんが、そういう前向きな接し方をしている家庭の方がより長生きで、より幸せな暮らしをしている印象があります。

あなたが、愛猫が苦しんでいるのを辛いと感じるように、あなたが悩み苦しんでいたら愛猫もきっと悲しみます

愛猫のためにも、あなたのためにも、あなたが幸せになって下さい。

もちろん心のケア「だけ」で治りはしません。

でも、心理学、コミュニケーションスキルを勉強し、患者さんを目の当たりにし、そして実際に家族を看病するという経験をする中で、心のケアの大事さがますます分かってました。

身体と心の健康、両方を考えなければ愛猫とあなたが幸せになる事は難しいでしょう。

心の問題の重要さが分かってらっしゃる獣医さんは他にもたくさんおられます。
わずかな時間の中で出来る限りのケアをしようと頑張って診療の時にお話しされる先生も知っています。

でも多くの獣医さんは、診察・検査・手術などひっきりなしで本当に多忙です。
おまけに大学の授業で心理学やカウンセリング技術を学ぶ機会もほぼありません。(今は違うかもしれませんが)
動物病院の診察では、なかなか心のケアまで手が回らないのが実情です。

しかし、最近はカウンセリングもかなり身近なものになってきました。
愛猫の病気で悩みが深くて、どうしても落ち込みから脱出できないという時は、カウンセラーを利用するのも良い方法だと思います。



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