薬を飲ませる
肥大型心筋症の治療は、お薬が主体になります。
お薬の内容について知りたい場合はこちら
心臓病のお薬は飲み始めたら一生涯というものが多いです。
そのため、お薬がちゃんと飲ませられるかどうかは結構大事な問題だったりします。
薬のタイプ
僧帽弁閉鎖不全症の場合、動物病院でもらうお薬のタイプは
- 錠剤
- 粉薬
のどちらかがほとんどだと思います。
薬によって錠剤か粉薬かは大抵決まってきますが、中にはどちらでも可能な場合もあります。
錠剤も飲ませる前に自分で砕けば粉薬にできます。
(ただし砕いてはいけない薬もありますので、先生と相談してくださいね)
錠剤と粉薬のどちらが優れていると簡単には言えません。
それぞれ、利点と欠点があります。
錠剤
- 利点
- 上手く飲んでくれたら確実に体の中に入る
- 劣化しにくい
- 欠点
- 薬を飲むのが苦手な子には技術・工夫が必要
粉薬
- 利点
- ごはんに混ぜやすい
- 水に溶いて飲ませられる
- 欠点
- 薬をまぶしたごはんを残されると飲んだ薬の量が変わってしまう
- 劣化が早い
無理はしないで相談してくださいね
真面目な飼い主さんに多いのですが、
「何が何でも薬を飲ませねば!」
と頑張るうちに、愛猫との関係が悪化してしまう場合があります。
飼い主さんが薬を持っただけで愛猫が逃げ出すなんていう笑えない話も聞きます。
確かに薬をもらったのに飲まなければ治療になりません。
でも、強引にやりすぎると愛猫にとってもストレスです。
愛猫のためにと思って頑張ったのに、そのストレスが愛犬の心臓に負担をかけていたら本末転倒です。
そして何より、そんな生活はあなたも愛猫も幸せではありません。
心臓病の薬のほとんどは効き目がゆっくりな代わりに、一日くらい飲ませられなかったといって急に大変な事が起こる事はありません。
(※肺水腫を起こすような重症の場合は注意してください)
それで「そうか!大丈夫なんだ!」ダラダラになるのも困るのですが、精神的なバランスをとる事も忘れないでくださいね。
上手く飲ませられない、自信が無いなどの場合は動物病院に相談してください。
- 薬の飲ませ方を教えてくれたり、練習させてくれたりするところもあります。
- 薬の種類や量などを検討してくれる場合もあります。
一人で抱え込まないでくださいね。
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